本日は日本から来米中のHoppy神山さんの参加されております催しを拝見して
まいりました。ヴィデオ映像と即興演奏というパフォーマンスでありました。
映像ともうしましても出来上がった素材を映しているのではありません。
3人組の映像班の皆さんは持ち込んだ物体たちを手持ちのカメラで写す係と
それをミックスしつつエフェクトをかける係というふうに分担いたしまして、
こちらも即興でスクリーンに映し出すのであります。出来上がった映像は
かなり抽象的なものになっているんですが作業自体もパフォーマンスで
ありますので、何をどう使って撮影しているのか、つまりネタもわかるわけです。
メチャ・サイケな映像なのにその素はプラスティックの切れ端やパンの大写し
だったりするわけであります。3セッション、一時間ほどの内容でしたがけっこう
楽しそうでした。「楽しそう」というのは映像の皆さん自身もその作業を楽しんで
いるようだった、つう事です。Hoppy神山さんはいつものとおり「びよよ、ぼよよ」
されておりました。
Knitting Factoryでのライヴなどもそうなのですが、お客様の年齢層が高いという
のが羨ましい限りです。わけわからん変態演奏に「すんげえじじい」が浸って
いる図というのは民度の高さを感じてしまいます。日本で音楽というのはある時期
に卒業してしまうもののようでありますから。先日もバーで隣り合わせた
ウォール街で働くサラリーマンが、音楽について熱弁を振るっておりました。
そんなじじいの真骨頂がここにおります。チボマットのお二人が48丁目にある じつに暖かい雰囲気のスタジオでレコーディング中でありまして、そこに遊びに 行ってまいりました。ここのオーナーは数十年にわたってスタジオ を経営しておられるのですが、音楽にも一家言持ってらっしゃる方であります。 昨今のゴミのような音楽やCD盤に始まるデジタル・テクノロジーをてんで 「屁」扱いしていらっしゃる方です。なもんでこのスタジオの売りは真空管です。 まるで博物館のようなビンテージ器材がズラズラ並んでおります。 ミュージシャンなら「えっ!」と思うでしょうが、この 方はリボン・コントローラーを創った人なんでっせ。この方が音楽の話しを始 めたら一時間は止まりません。
帰りましょ。
今週の飯ネタ
さすがに新ネタ無し。