すったもんだの末

さて、無事に確定申告書を仕上げた私は、あと2時間でJFKってかんじの機内です。結局徹夜になってしまったんでけっこう寝られました。ツアーはLAからスタートなんですが、私は倉庫に置いてある楽器を持って行くので、わざわざ一泊だけNYなのです。ノートブックを起動してコマーシャルの「嶋耕作」みたいにカチャカチャやろうと思ってたんだけど、夜のフライトなんで暗い機内に液晶の照り返しでぼおおっと青白く浮かび上がるのも気味悪かろうし、隣で寝ているおっちゃんも迷惑だとろうと思ったんで、最後の軽食も済んで皆起き出してからにしてます。あ、バッテリーがやばい、やばい、やばい、ぃ、ぃ、ぃ、、、。

と、ここまで書いたところでそもそも残り少なかったバッテリーがおしまいになったんで続きです。

今は一泊世話になる友人の家です。ダウンタウンのイースト・ビレッジ、アベニューAにあって楽しいところです。観光本などではこのA〜Dストリートのあたりは危険だ、などといまだに書いてあったりします。たしかにC&Dストリートのあたりは夜になるとちょっと「やべっ」な感じありますが、Aなんかはレストランやカフェ、クラブなんかがたくさんあって明るく、夜中までみんな盛り上がってます。
目の前にはTompkinsという公園があります。あの映画「ダイハード3」の中で、公園の噴水に爆弾が仕掛けてあって、ブルース・ウィリス達がミネラル・ウォーターのボトルで謎ときをして必死に解除するっていう場面あるんですが、その現場になったところです。でも以前散歩して探したんだけどあんな噴水は無いんだな。撮影用に公園に組まれたセットだったんだな。
すぐ近くのセントマークス(ま、原宿の竹下通りみたいなとこ)には「@」の一文字が旗になってたなびいている(アット・マーク・カフェと呼ばれていると思う)インターネット・カフェがあります。もう何年もまえにオープンしていてこの手のハシリといえます。私はいまだ入ったことは無く、明朝6時に出発する身としては今回もだめそうですが、有名なところなんで知っている人もいるでしょうね。日本でみるインターネット・カフェといえば「うちってクリーンでしょ?」だったり「ハイパーだぞお」だったりしますが、ここは言われなきゃわかんない。ちょっと古めかしい大きめの立派なカフェです。これこそデジカメで撮れりゃいいんですが、時間が無いんだよお。

でもちょっと外へ出たんで、撮って来ました。今回はSONYのCiber-shotを編集部からお借りしてきてます。初代のCASIO QV-10を買った私からすると、あっというまに普及し、洗練されてしまっているデジカメたちに驚いてしまうのですな。機能も多彩だしきれいだし。でもさすがに夜中のNYで堂々とひけらかしながら写すと、盗んでくれ、と言っているようなものですから手のひらで覆ってコソコソ撮影しました。あたりには小僧たちがウロウロしてるし。
当のカフェはもう営業はしていないし夜中なのにすごく明るくしてあります。ちょうど向かいに今回我々がライヴをやる予定の「Coney Island High」、写真の通りをまっすぐ抜けて交差点を渡ったところに最近CMなどにも登場している「STOMP」をロングランしているシアターがあります。モップやらゴミ缶、ドラム缶を使ってパーカッション・パフォーマンスをするやつ。さらにまっすぐ2ブロック行くと前述のTompkins公園につきあたります。観光ガイドじゃないんだから、どうでもいっか。明日もはやいんで今夜はここまで。ではまた、ごきげんよう。