OFF at CHICAGO

まず、30日にあるはずだったデトロイトでのライヴはいろいろあってキャンセルしました。ま、いろいろあるわけね。「デトロイト・ロック・シティー」に行かれなかったのは残念至極ですが、ま、しゃあないわな。というわけで1日までライヴも無いんで、29〜31、3日分まとめさせていただきましょう、勝手ながら。

29日は久々に街へ出ました。こちらの音楽誌の写真撮りのためです。Bradというカメラマンの自宅兼スタジオに行きまして、1時間ほどのフォトセッションをしましたな。おっきなロフトを好きにいじくった良い感じのところでした。彼は2mくらいの大蛇を飼っていて、これがナカナカかわいい。あったか冷たい、やわらカタイへんな抱き心地です。そもそも抱こうにもどこが腰だか肩だかわかりゃしない。最初ビビッていたHoneyさんも最後は首に巻いて写真撮ってました。ツオイです。
この後はまたスタジオに戻って曲作り。また、くっだらねえのがいっぱい出来てます。スティーヴ・アルビニさんに怒られなきゃいいな、笑ってくれるかなあ、が心配の種。
長い時間一緒にいるんでそろそろバンド内でも意見が対立しだしているんですが、次元がメチャ低く、アルバム・タイトルにシモネタ系は是か否かっていう域です。

もう30日です。今日はエンジニアの巨匠スティーヴ・アルビニさんのニュー・スタジオを訪ねつつ、御拝顔であります。バスに乗ってダウンタウンへ、着いたところがスタジオ、、、、えっ、、、、ただの工事現場じゃんか、、、。
アルビニさんは紳士的で感じの良い人でした。我々をスタジオ見学のためにあちこち連れ回してくれて、ここはこうなる、あそこはこうなると事細かに説明してくれました。が、しかしそこはまだガレキの山で、しかも10日後には我々のレコーディングが行われるはず。アルビニさんは『15人の職人ががんばっているから絶対大丈夫とおっしゃっておりましたが、PUGS全員『ぜぇったいダナ、、、。』ニルバーナのみなさんはどんな状況で仕事したんだろ、カート・コバインにはもう聞けねえ。

今TVつけながらこれを書いているんですが、変なドラマやってます。アメリカ政府の移民政策に怒ったアイダホ州が州境を閉鎖、それに怒った政府が軍隊を投入する「Second Civil War」/第二次南北戦争というドラマです。まだ戦争にはなっていませんが、この先どうなるんでしょ。あ、L.A.で暴動になってる。

この日はもうこれでやることは無し。夕飯するだけです。皆は日本食屋に行ったようですが、私はドライバーのWolfと抜け駆けして彼御薦めのChicago風Pizza屋さんへ。今回楽器まわりをやってくれている帰国子女のKengo君(デジカメが復活したらスタッフ紹介をちゃんとしましょ)も一緒しました。Wolfが『俺はこいつを何年も待ってたんだ』というだけあって抜群だったなあ、ピザ。
トッピングはトマト、ほうれん草、玉葱、マッシュルームを全体に、サラミとアンチョビをハーフ&ハーフ、上にはもちろんモツァレラ・チーズたっぷり。で、特筆すべきは、ドウっていいましたっけ?、台の生地。とうもろこしの粉が中心で、コーンブレッドみたいにちょっとだけ甘い。はじっこの部分もピザというよりもサクっとしたクッキーみたいな感じでじつにうまい。全体で厚さ6cmはあり、ケーキみたいなルックスですが油っこくない。これはまた喰ってもいいなあ。ああ、うまかった、と。

あ、自由の女神がぶったおされてる。

31日はかああんぜんOFF。ついに公開中のSTAR WARSが見られる!なんたる幸せ。
バーで出会った兄ちゃんの話しではMcLurgという映画館が「スターウォーズ」をやっている中では一番音が派手な劇場らしい。 情報誌(どこの街にも大概「ぴあ」的な情報誌があって、しかもタダで手に入る。NYのVOICEマガジンもいまやFREE PAPERだもんさ)によると上映時間は夜の7時から。客のいない昼間はやっていないわけね。
それまではHoneyさん、NYオフィスのTerriさん、もうひとりの楽器担当Belmondo君と一緒に自然博物館に行きましたが、はっきり言ってNYのそれよりてんでつまらん。もう行かん。

あ、戦争になってるわい。

さあて博物館は忘れて電車に乗って映画館に行きましょ、「スターウォーズ/ジェダイの復讐」を観に行きましょ、ひとりで。地下鉄Grand駅まで行ってOhio通りをちょい東に歩けばあるはず、ダースベーダーが待っているはず。
まずClark駅からBlue線に乗り、一つ目のWashington駅でRed線に乗り換えてひとつめで降りた、と。で、ここがGrand駅、、、じゃねぇじゃんか!もうひとつ隣がGrand駅? じゃあ、どこだよ、ここ!路線図に載って無いじゃああん!まあったくいい加減でかなわんなあ。ま、気を取り直して電車を待ちましょ。

あ、戦争のまんま終わっちゃった。ありゃりゃ。

地下鉄が来たので乗りましょ。一駅目がこんどこそGrand駅、よしよし。地上へ上がってOhio通りをまっすぐ東へ歩く歩く、歩く歩く。先に映画館らしき看板!よしよし。ん、人だかりがすごい、いまだ行列なんだろうか。「McLurg Court」やった、ここだ!!!!なんでマスコミまでいるんだ?、、、、えっ、、、、Double Team おいおい、なんだよそりゃ。なに?Vandom & Rodman ??World Premium げっ、プレミアム試写会かよおおおおお!
情報誌にはなんにも書いてなかったのですが、この夜はあのカラテ野郎のジャン・クロード・ヴァンダムとNBA のヘンテコ野郎デニス・ロッドマンの「ダブル・チーム」という新作映画の特別上映だったのでした。ちょっと待っていればロッドマンの生写真でも撮れたんでしょうが、PUGS以外にへんてこな人はもう見たくなかったんで(ホテルに帰ってニュース見てたら顔中に金粉まいてその映画館に来てた)さっさと引き上げました。0度近い寒さですものさ。NBA好きの人には申し訳無いんですが。STAR WARSは日本で夏まで待てって事でしょうか、チェッ。

つまり、なんも得るものは無かったんでした。コンピューター・ショップ等はイースター/復活祭でみんな休んでるしさ。ま、明日は久々にライヴさ。ではまた、ごきげんようさ。