San Francisco/California

起きましたよ、朝5時。スタジオ宿泊組の我々はさっそく各部屋の大掃除。スクラップで作った家具やらオブジェやらを2階からしたのでっかいごみ箱にガンガンブン投げていきます。写真は最初はスタジオのごみ箱、続いて私の楽器、最終的にはJoeさんのインテリアとして余生を送ったゴミ缶が落下していく瞬間をとらえた貴重なものです。いまやシカゴのどこかで大地に帰していると思いますが、音はCDの中に生き続けるわけです。感動の物語です。

全員でブツブツ言いながら、いや、物言う気力も無く空港へ。アルビニさんも我々の乗ったレンタカーの返却のみのためにわざわざ同行。こんな事までやってくれるんだな、この人は。この間も皆の夕飯をひとりで車で取りに行ってくれたしなぁ。日本人的世話好き人間だな。

『さああんきゅうう』と『Otsukare sama deshita』を言い合って彼ともお別れ。LA〜Austin往復以来久々の飛行機。4時間ちょい飛べばSF空港にはWolfがバスと待っているはず。

はい、待っててくれました。
この人がこのツアーの屋台骨、彼がコケたらみなコケる。全走行距離およそ7000マイル、10000キロ以上のロード・ツアーをひたすら走ってくれたWolfです。このツアー・メンバーの中で一番かっちょいいヤツですな。我々が今日飛んだシカゴからサンフランシスコも彼は一人で走ったわけですから、走行距離はさらに伸びる事になります。長髪、髭にサングラス、カウボーイ・ハットがトレード・マークで、このバスの走っている所が現住所。我々のツアー終了後もさっそく別のバンド・ツアーでアメリカを走り続けるようです。こういう人って実在するんだぁ!って感じですな。ちなみにバスの名前は"Bella"。以前dadaとか書いたのはまちがい。"Bella"という名前のバスとしては3台目だそうです。アメリカ・ツアーを御予定の関係者の皆様、ご予約は私が代わって承りましょう。また、『日本一有名な米国人バス・ドライバーになったから、fan e-mailが絶対来るゼ』と言ったら『マジかよ』って言っておりましたんで、これも私が承ります。ただし英文にかぎりますな。

のにちまとくびき

この日の会場は「PARADISE LOUNGE」。ありがたい事に我々がメインの日です。小さいなりにもポスターが貼りまくってあって、『おっ』と思って見てみたらサブ・タイトルに謎の日本語が。
写真でも読めると思うんですが、「のにちまとくびき」と大きく書かれている。一同『?????』。しかも「ちまとくびき」という「のに」抜きの一文まで添えられていてさらに謎は深まる。が、あまりの謎過ぎ、出所わからな過ぎに考えるのを終了。
この日のラインナップは

1、Tombo Paradise
2、 Blue Period
3、再び Tombo Paradise
4、 PUGS

1、3番の「Tombo Paradise」は日本人女性三人バンド。奥にあるサブステージで和風パフォーマンスをやっておりました。我々の手前に登場した「Blue Period」はヴォーカルが男のお姉さんでありまして、以前Hoppy氏とe-mailでドラアグ・クィーン対談をやったことがあるそうです。写真撮りそこねたんですが、Hoppy氏との違いはふだんから女装しているってとこですな。なかなかいいロックンロール・バンドでしたな。けっこう気にいりました。e-mail対談したくらいですからHPくらいあるでしょう。時間あるときにさがしてみましょう。はっきり言って今日は眠すぎでもうダメさ。
我々はどうだったかというと、その眠すぎと、体がレコーディング・モードに入っていたせいもあって、今回のツアー中ではちょいライヴの流れが悪かったかもなあ。私だけかなあ。そうかもな。
じつは本番直前にHoneyさんの右肩がはずれる(軽い脱臼とでもいうんだろうか、)というアクシデント発生。たまに起こる事らしいんだけど、なんとか自力ではめ込んでライヴをいたしました。ちょいアセりましたな。原因はロケット・パンチ発射ミスの模様。

明日は出発点のLAに戻っていよいよ最後のライヴです。朝9時過ぎの出発ですからけっしてのんびりではないんですが、ま、がんばりましょ、な。ではまた、ごきげんよう。