L.A./California

えぇ、帰ってきました出発点。サンフランシスコから6時間ほどかけて振出しに戻るりまして、本日の会場はWest Hollywood にある「Roxy」というとても有名な所。Hoppy氏によると新参者にはもったいないロックの殿堂だそうですな。ちなみに本日の背景画像は当日配給された楽屋弁当です。なかなか上手に幕の内をコピーしていました。

さて、最終日は我々とメインの「Banyan」というバンドのみ。「Banyan」は『Beastie Boys等L.A.人気者たちの混合バンド。ひたすらインプロ(即興演奏の事)一時間』(解説Hoppy神山)です。この会場でやるにしてはジャズ色濃くて、我々のNY仲間たちがよくやる現地のライヴ・ハウス「KNITTING FACTORY」でやっているような音でした。ドラマーのSteve何がしさん(元Jane's Addiction)のリーダー・バンドらしくて、彼だけ妙に浮いて上手に聞こえたんですが、、、。

最初に演奏した我々でしたが、スタート直後に個人的事件発生。いつもどおり私は鉄工用グラインダーのスィッチをいれ、火花をバシイイイっと飛ばして演奏を開始したんですな。が、その瞬間ステージの責任者がオフィスのTomさんのもとへ血相を変えて飛んで行きまして、『すぐにやめさせろ、このやろおおお!!』てな状況。言われたTomさんがとっさにメモを書いて演奏中の私に見せてくれたのはいいのですが、きっとあわてていたんでしょう、なんと書いていいかわからずそこには『NO 光』。我々のギタリストは吉田ですから、なにか彼にトラブルがあってギターの音が出ていないのかと思い、演奏しながらもなんとか伝えようとしたんですがどうも違うらしい。彼の指差す先にはグラインダー。なあるほど、光っつうのは「火花」の事だったわけね!やめろと言われればすぐに良い子になるのが私の特徴なんでその場で中止しましたが、そんな良心的性格を知るよしもない現地責任者はライヴ終了までずうっと私の後ろに張り付いて見張っていました。今ツアー最初で最後の火花禁止令でしたな。

我々が演奏をするうえで最も重要なスタッフをご紹介いたいましょう。サウンド・マンのMarkです。 なんとも良く働く元気者です。過去には私のアイドル「KISS」やフィル・コリンズのツアーをやってたりします。我々との縁のそもそもの始まりは、数年前今井美樹ちゃんがツアーをするにあたって女性コーラスを捜していたんで、私はHoneyさんを紹介したわけです。その時の音響がMark。その東京公演を観にいったHoppyにHoneyさんが紹介。たまたまその日に私も観に行ってたんでHoppyが私にMarkを紹介、そして現在に至る訳です。その時点でPUGSはまだ存在していなかったんで、人生なんざチョイチョイですな。

そのMarkにとっても今日の会場は器材が、それなりに、しっかり整っていたのでやりがいあったようです。おかげさまでほとんどのお客さん達は「Banyan」がお目当てだったのでしょうが、我々も十分に喝采をいただいたのでありました。ありがたい千秋楽だったのでした。終了後ホテルで身内だけの乾杯をささやかに行ないましたが、ラスト・ライヴも上々に終えられたので、みなさんこのように『いええ!』ってなもんで最後の夜を楽しんだのでしたな。さあて、明日は帰るぞお!!ではまた、ごきげんよう。