Washington, D.C.

やああっと見慣れた風景っていうんでしょうか、あっ、ここ知ってる、知ってる!「インデペンデンス・デイ」でブッ飛ばされたとこ!「フォレスト・ガンプ」でジャブジャブ走っていた池のとこだ!っていう「おノボリさん的嬉しみ」がありましたな。
会場の「BLACK CAT」はそのおノボリさんポイントからもそんなに離れておりませぬ。車で5分くらいかな。で、会場に着いて中をみてびっくり、、、デ、デカイ。1000人可能ってとこ。東京でいうと「渋谷 On Air East」くらいある。ここでメイン=トリをつとめるんですから、ちょいヤバ。えぇ、面倒くさいので結論から言ってしまいますが、動員は100人強ってとこでしたな、結局。それでも100人。普通のクラスのライヴ・ハウスならばてんでギシギシになっていたわけですな。いかんせんハコがでかすぎる。(ハコ/我々用語で会場の事)

恒例の飯ネタ
このBLACK CATには隣接してレストランもあって、夕飯はここからとれる。私は「ほうれん草のラザニア」。あとのみなさんはチーズ・バーガー、シシカバブ風のバーベキュー・ピラフ付き、なんかを頼んでいましたが、どれも美味しい。いいんだけど、ちょっと塩気が多いんだよなあっていう事がありがちなんですが、そのあたりもほどほどで良い感じ。ベースのJoeさんが注文したのは「Seitan」という謎の食い物。こちらのスタッフが強行に止めるのも聞かず頼んでおりましたが、出てきたものはハンバーグがピラフにのっているようなもの。食感を表現するとハンバーグよりずっと柔らかく、鍋物にいれた後の鶏のつくねに近い。それを軽く焼いてあるようなんだけれど、少しぺちゃっとした感じがいやなんだろうな、たぶん。原材料不明だったけど、もしかしたら豆系かもな。これも、おいしかったさ。

さて、この日のラインナップは

1.The Besters/22:00
2.Cranium/23:00
3.PUGS/24:00AM

いままで各地で一緒になったバンドたちと違って、音にアバンギャルド風味が増してきました。東海岸にきたんだなって思います。これまでにもPUGSやDemi Semi Quaver などでNYライヴは何度もやってきたんですが、そういう時のタイバンの匂いがしてきてます。(タイバン/我々用語で一緒にやるバンドの事。用例:「今日のタイバンだれだっけ?」「フィンガー5だってさ」「へぇ」)簡単にいうと、ヘンテコリンなバンドってこと。曲の構成がひんまがっていたり、急にガアガアギーギーなってみたり、ヴォーカルは終始ゲロゲロ歌っていたりしてますな。PUGSも似たようなもんですが、根がギャグってあたりが違うと思われます。他のバンドのみなさんは顔がマジだものさ。下手すると我々はそういうマジなみなさんに嫌われます。バカもほどほどにいたしましょう、新人なんですから。
お客さんのウケはとてもよかったのでした。アンコールもドスドス舞台を殴る蹴る勢いでかかり、ライヴ・ハウスのオーナーやスタッフのみなさんにも『リアリー・グレエト!』を代表とするあらんかぎりの御褒めの言葉をちょうだいいたしました。『この半年で一番すごかったゼ』『いやあ、こんなバンド見たこと無いゼ』『ワシントンの客はスカしてるから、あんなふうにステージ前に集まってきて騒ぐなんて事はめったに無いんだゼ』『すげぇゼ』『ゼ、ゼ、ゼ、』でした。ありがたいお話しです。お世辞でも嬉しいんですが、こっちの人はお世辞なんて言わないんでホントに喜ばれたっつう事だな、こりゃ。

今NYに向かって移動中なんですが、Hoppyさんは昨夜の会場に電気バイオリンを積残してきたみたいで、スタッフのTerriさんが残って捜しに行ってます。けっして謝りませんが反省はしているみたいです。いつもはツヨキのHoppyさんも今日はおとなしい気味だし、バスの中でも大音量で変な音楽をかけたりしてません。かわいいもんです。ではまた、ごきげんよう。