順調な出発

個人的な都合により三日遅れとなってしまった出発のため成田へ。真際にドタバタさせてしまい、いろいろお手数をかけた旅行代理店様に平謝りしつつ、チケットを受け取る。日本の思い出にマックに寄ってモーニングを喰らい、数十時間後に人生最大のピンチを迎える事なんか、て〜〜んで知らぬまま御幸せに搭乗。順調に機内食を喰い、順調に映画を観、順調に寝て万全の体制で乗り継ぎ=イギリス/ヒースロー空港へ到着。次のTunisAirチェックインのため、順調にカウンターに並ぶ。

予兆 その一

前で手続きしている乗客が妙に手間取っているので小耳を挟み込んでみると、どうもチェックインのシステムがダウンしているらしい。電話でやり取りしつつ手作業中。『ま、こんなもんか』と思いつつ、チケットを握ってゲートへ行くと、、、

予兆 その二

空港って、モニターに到着便、出発便の情報がズラっと出てるもんでしょ?あれがダウンしちゃってて『少々お待ちください』な表示になっている。そのため注意深くアナウンスを聞いていないとゲートもなにもわからない。本来ならば2時間ちょいの乗り継ぎ、、、

予兆 その三

携帯したPowerBookのバッテリーも使い果たしていたので暇つぶしの道具も無し。時計を持たない性格なので、ボ〜っと待つ。

ボオオ、、、

ボ〜〜オ、、、

ぼおおおお、、、

ボ〜〜〜〜っとしすぎているような気がしたので、通りがかりの人に
『What time is it ?』
『4時半だよ』
『Thanx。。。。。』
あれれれ〜〜〜!それって出発時間過ぎてんぢゃん!アヲくなって係員に
『アナウンスなかったけどお〜〜!?!?』
『その便な、遅れてまんねん。んなもんで、ゲートも決まってへん。アナウンス待っててちょ』
との事。ちょっとホっとしつつも嫌な予感。なんせこれから乗るのはTunis行きで、さらに本隊の待つTozeur行きに乗り継がなければならんのぢゃ。しかもチケットはTunisまでしか持っておらず、現地で次のを受け取る段取り=乗り継ぎ扱いではないので、遅れても次便は知ったこっちゃない=勝手に飛んでいってしまうのであるるる。
ま、ジタバタしても事態は動かないので、引き続き ぼおおお っとする。まもなく情報モニターが復帰。私の便も2時間近い遅れで出発と判明。ま、こんなもんか、、、

TunisAir

チュニジアはアフリカといってもアラブ圏でイスラム国家。ヒゲのオッサンとベールのお姉さんの国。キリンや象はいません。代わりにラクダがいます。機内アナウンスはアラビア語=一言もわからん。次に現地の第二公用語ともいえるフランス語=これもまったくわからん。イギリス発なので一応最後に英語。当然機内誌もアラビア文字。右から書くアレであります。きれいな文字。縦にすると草書に見えなくもない。機内食も野菜とマトンの煮込み等で、シンプルながらも中々イイ感じ。『豚肉は絶対に出しまへん』との事。そらそおだろおなあ。豚しゃぶも豚足も一生御法度だよなあ。残念に思うなあ。豚骨叉焼麺なんか絶対いけないんだろうなあ。はなはだ残念だなあ。。。

残念な気持ちいっぱいでTunisに到着。現地のスタッフの方から『予定の便はもう飛んでしまいましたので、本日はここに御泊まりいただいて明朝5時15分に車がお迎えにまいります』と言われ、運命のドライバーと出会う。携帯電話でロケ地のスタッフと会話『いや〜遅れちゃって!』『待ってま〜す』『はいは〜い!』ってなもん。フミヤとも『いや〜遅れちゃって』『21世紀早々ツイてないようだから気をつけたほうがイイよ』『まあねえ。でも着いたしイ』てなもん。空港近くの立派なホテルへ。現地のビールを2本もらい、わけのわからんTVを観つつ就寝。ここはかつてマイケル・ジャクソンも泊まったらしい。彼も私と同じ昭和三十三年生まれの戌年である。ちなみにマドンナもそうらしい。皆、がんばってほしいものだ。

The Day 1 終了。

つぎ!