現場

進行方向に向かって左に転落したのだけれど、道路の右と左では大違い。右側にはなぜか道路に対してT字型に交わる形で土手のような土もり。そこに乗り上げていたら間違い無く大ジャンプ。しかも地面は砂漠地帯とはいえけっこう固い。ところが転落した左側はオリーブの畑で、フカフカに耕してあったのでした。とっさのドライバーの判断も良かったようですねえ。畑だったもんで、地主の爺ちゃんも駆け付けてくれていろいろ心配したり、笑顔してくれて嬉しかったなあ。

雑貨屋さんね
そもそも電話の普及率は高くないんだけど、運良く現場から車で3分くらいのところに雑貨屋さんがあって、そこで警察やスタッフに連絡も着き、ほどなくレッカー車や警官も到着。事故った車はエンジンもかかり、土手の途中までは地力で這い上がる。そこからレッカー車で引き上げられて荷台へ。ボコボコになっても動くし、我々の命も守ってくれた四駆って(ちなみにトヨタ/ランドクルーザー、通称ランクル)凄いねえ。その後砂漠等を走ってても思ったけれど、あんなもん渋谷で乗っててもなああ〜〜〜〜んの意味もないね。車として可哀想なくらい。こういう時、こういう場所で真価を発揮するわけよねえ。最近はランドクルーザーに後光が射して見える。
本隊のスタッフ達にも事故の一報は届いたらしいのだけど、、、『ええ?バースト?パンクかあ。ありゃまあ』くらいの感じだったらしい、、、hahaha!当然想像していたのは路肩でジャッキ上げしながらタイヤ交換を手伝う私の姿程度のモノだったにちげえねえ。こっちゃあ死に損なってんぢゃあああっつうのよ!
そこのお客と店主と少年ね

ほどなく迎えの車も到着。「運命のドライバー」とも別れを惜しみつつ(けっこうアッサリしてたけど、一応住所は聞いた。手紙でも書くか)フミヤ達のいる街へ。そのままロケ現場入りの可能性もある、と思った私はわざわざウルトラマンの衣装に事故直後にも関わらず車中で着替え、、、たのに、結局時間の関係で合流はできず、家を出てから40時間くらいかけてようやく夕刻にフミヤ等とホテルで再会。横転事故だった事も皆にはその時に判明し、『え゛〜〜〜〜エ!!』ってな具合さ。だからこっちゃあ死に損なってんぢゃあああっつうのよ!その後、やっと飯にもありつき(朝からほぼ飲めず喰えず。例の雑貨屋で「運命のドライバー」にコカコーラを一本御馳走になっただけだった。味は同じだった)ぐっすり就寝。42年と9ヶ月生きて来て、もっとも死線に近付いた長〜〜〜い一日が、、、ZZzzz Zzz Zz z z z、z、z、、、、、。。。。。


「運命のドライバー」ね


ちなみに帰国後人間ドックに入ったついでに脳ドックを受け、MRIで初めて自分の脳を観察いたしましたが、きれいなもんでした。お医者にも何の異常も無いと言われましたので御安心を。ただし外科的に異常無いだけなので、あとは使い手の問題、、、、、かな、、、、

The Day 2 終了。

つぎ!